【写真】あやとり橋(石川・山中温泉、2年前に旅したときのもの)
明日、解散。
ちょうど郵政解散から4年。
前回はまだ暑さが残る、9月に総選挙があった。
あれから4年か…
俺の人生にしたらあっという間だったが世界のスピードからしたら
「やっとか・・・」といったところか。
馬場が、政友会の総務幹事という世の中へのインパクト的にはゼロに等しかった時期から「社長」になり、「テレビ」「新聞」に出て「本」を出すくらいだから、世の中はだいぶ動いたのだろう。
さて。
その解散総選挙になるわけだが、ただのお祭りでないことは間違いない。
というかお祭りではない。
「日本がよくなる」可能性について考えなければいけない。
村上龍氏監修のメールマガジンで
『村上龍、金融経済の専門家たちに聞く』という特集がある。
村上氏がお題を投げかけて、各専門家たちがそれぞれの私見を投げ返すというのがやり方。
村上氏の素朴な問題提起とフラットな立場から 金融経済のスペシャリストたちが
私見を述べあうというスタイルがとても面白い。
その中で、
Q:来るべき総選挙で民主党が過半数を取った場合、
国民のどの層がどんな利益を得るのか? というのがあった。
その中で、何人かの答えが
「民主党の政策から最も直接的な恩恵を受けるのは、子供が多い家庭」
に集中した。
「子供手当」のことだ。
中学3年生までの子供がいる家庭へ1人月額2.6万円の子供手当を支給する
という政策。
ふーんという感じだが、たまたま今日読んでいた
『20代、お金と仕事について今こそ真剣に考えないとヤバイですよ!』という
長いタイトルの本とリンクするところがあった。
以下、ほとんど本の引用だが
現在30歳の夫婦は子供を何人育てられるか?という問いに対する数式である。
【ポイント1】生涯賃金
30歳の平均手取り額は400万円と言われている。
「経済のグローバル化による賃金低下」と「増税と社会保障費の増加」により
手取り額が変わらず今後30年続くと過程した場合・・・
(60歳ー30歳)×400万円=1億2000万円が生涯賃金となる。
【ポイント2】60歳までの夫婦の生活費(働き手は一人の場合)
夫婦2人で暮らすために必要な最低年間生活費を
生活保護制度の平均的な支給額を当てはめて計算すると・・・
14万円×12か月×30年=約5000万円が必要。
【ポイント3】老後の蓄え
2人で3000万円 必要らしい。
【ポイント4】子ども一人を育てるのに必要なコスト
3000万円 必要らしい!
【答え】そんな夫婦が育てることのできる子供の人数は・・・
(生涯賃金)ー(最低限の生活費30年分)ー(定年後に必要な貯え)
=4000万円
4000万円÷3000万円(子供一人に必要なコスト)=1.333人
1.333人。
2008年の出生率が1.37人。限りなく近い数値。
まぁ、この計算式には突っ込みどころもあるだろうが、
とにかく現代の出生率は、合理的な数字であるともいえるのではないか。
【そこに、子供手当が実行されれば・・・】
子供一人に対して、中学3年生までに支給される額は約500万円。
さっきの式に500万円を入れ込むと
4000万円÷(3000万円ー500万円)=1.6
むぅ。それでも1.6人か。
「人口を維持できる水準の出生率」は
2.07とされるらしいからまだまだ足りない。が、大きな前進になろう。
今の職場は、20代がほとんどの若い組織だが
子供がもうすぐ生まれる人がいたり、近い将来結婚を真剣に考えている人がいたりと、お金に関するシビアな話が出てくる。
そんな環境だからか、
お金はとても必要だし、子供を育てることは大変なことだ、
と最近強く思うようになった。
子供手当の是非に関しては、
財源の出所なども鑑みて見定めてなければいけない問題とは思うが、
いずれにせよ、1、37人という現実は重く見る必要があるし
そこになにかしらの政治的アクションは必要だと思う。
そんなことを考えた解散直前の日でした。
今日のひとこと
「そういえば、俺が育つのにいくらかかったのだろうか・・・」
2 件のコメント:
庄司が同じメルマガ読んでるとは思わなかった。
マニフェスト論争ではなく、政権選択によって俺たちの生活とかルールとかどう変わるのかを示す選挙であると良いなと思います。
俺もお前も既得権益の枠内にいるけど、少しでも出っ張っていこう。、
>DAYさん
JMMよくチェックしています。
この前配信された
大リーグオールスター戦の時の
「オバマ大統領のPR術」に関する
レポートもおもしろかったです。
生活やルールがどう変わるかを示す
選挙であること。
本当にそうあればいいですね!
既得権の枠内に
まるっと没入してはダメですよね
出張っていきましょう!
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