2009年6月28日日曜日

日本を選択する

【写真】坂本竜馬の像


最近、東国原氏の動向が注目されている。

自民党(のイメージ)を変えてもらうために
マスコミからも国民からもウケがいい人気知事に
白羽の矢が立ったというところか。



今日言いたいことは、
これ以上、国政選挙の争点をずらさないでもらいたいということだ。



来る国政選挙の争点は「政権選択」だ。

どの政党がよりよい日本を創っていけるか
政策、党の体質、意思決定の仕組み、理念などを吟味して
選ぶべき問題だ。



宮崎の人気知事が立候補するかしないかは
それほど大きい問題ではない。

なぜなら、議会制民主主義の日本の政治体制において
一人の政治家にできることはそれほど大きくないからだ。

決して一人の政治家の力を軽視しているわけではない。

国政選挙に関して言えば、
どの政党が政権を獲るかということのほうが大事だと言いたいだけだ。

(加えて、東国原氏は、地方分権を本気で推進したいのであれば
 1/480人の衆議院議員になるのではなく 宮崎県の首長として
 他の首長と連携を取り続け宮崎から地方分権の重要性を
 発信し続けたほうがよっぽどいいのではないかと思う)



そもそも


「自民党を変える」



このフレーズは4年前に聞いたことではなかったか。

小泉氏は「自民党をぶっつぶす」という刺激的なフレーズで
ホリエモンや刺客候補を立てて
マスコミを扇動し、そして国民は異様なまでにその熱狂を支持した。

その自民党は4年間で何をしてきたか?

小泉自民党に票を入れた国民は
この4年間をどう評価するのか?

その4年間の通信簿を作成した上で、
次の4年間政権を任せるに値する政党は
どこなのかを考えなければいけない。


個人的に、小泉氏の首相としての功績は
経済諮問会議を中心とする首相諮問機関を有効活用して
首相、内閣のリーダーシップを強化したことにあると思っていた。

政策の良し悪しとは別の次元で
「選択と集中」が求められる現代社会において
政治のリーダーシップは不可欠と考えるからだ。

だが、小泉後の安倍・福田・麻生政権は
諮問機関をうまく活用することができず、
なりを潜めていた族議員の復権を許した。
旧来の党・総務会主導の調整型政治に戻ったとみている。


つまり、「自民党をぶっ壊す」というのは
小泉氏の異常なまでの人気に支えられてできた一過性の現象であって
それ以上のものではなかったということだ。



結局、50年続いた自民党の政治を
変えることができるのは 自民党の中ではなく、
それに対抗する勢力だと思う。
(もし大きく変える必要があるのであればである)


自民党は50年延命し続けた 。
他の先進国では考えられない “超優良政党”である。


金権政治田中角栄からクリーン三木に
首を挿げ替えたように
調整型の小渕・森から脱派閥の小泉に
首を挿げ替えたように
自民党は蛇の脱皮の如く
延命措置を繰り返し、政権の座を維持し続けた。


先行きの見えていた20年前までならいざ知らず、
「失われた10年」といわれた90年代と
少子高齢化問題の顕在化と
新興国の躍進目覚ましい現代2000年代にも
いまだに旧来政党が政権を維持し続けている。

驚くべきことだ。


今回もまた自民党は
あの手この手で、商業主義に浸かったマスコミの力を借りながら
面白おかしく国民に訴えるのだろう。



国民の目にそれはどう映るのだろう。




政権選択は真剣に考えるべき問題だ。

特に若者が真剣に考えなければいけない。
自分たちの50年後、未来の子供たちに直接関わることだから。

小さな利害抜きのフラットな視点で真剣に。

未来の日本を選択する日が近づいている。




今日のひとこと

「今一度、日本をせんたくいたし申し候」

-坂本竜馬-

2009年6月21日日曜日

世界を旅する

【写真】夜明けの海(雲仙 千々石) 



高城剛。



ここ1年間で、一番注目している人物。

沢尻エリカの旦那さんであり、
ハイパーメディアクリエイターとして
世界を飛び回っている人。


この人の見聞録、考えていることが
今、最も面白い。



年間200日を世界のどこかで過ごし
各国の街の成長や勢いを肌で感じ取り
地球人、日本人として
メッセージを発信し続けている。



世界を股にかけた旅人。



高城氏は「個人開国」を強く訴えている。

国家や既存メディア、今属している団体に頼るのではなく、
自分の目で世の中の潮流を見分け
自分に属する力・技量・視野を養え、と言っている。


特に、これからの時代を担う若者に訴えている。


俺はと言えば・・・


長崎の街を見つめながら
コナミスポーツで走りながら
20代の同僚や上司と将来について話しながら


俺も含めて、若者、どう生きるべきか。

けっこう考える。



もっと大きな大きな世界に関しては
高城氏の見ている世界をのぞかせてもらいながら
世界を旅している気分に浸る。


今はそんな感じだが、いつか、自分の目で世界を見たい。





P.S.
彼のブログで沢尻エリカとの
結婚報告がさらっと書かれているのだが、
それがまた最高にカッコイイ。

2009年1月の彼のブログを辿っていくと
出てきます。
http://blog.honeyee.com/ttakashiro/archives/2009/01/06/




【写真】島原

2009年6月8日月曜日

無邪気で本気な挑戦






















【写真】蛍茶屋近くのお寺



日経新聞一面で
グーグルの経営システムについて紹介があった。


創業者は若い技術者2人。

2人から始まった大いなる挑戦は
今は世界中の人々の身近に無くてはならない
システムになりつつある。



ここまではよく知っている。




彼らは、会社設立3年で
経営を外部から招いたシュミット氏に委ねる。


これは知っているようでよく理解していなかった。



彼らは経営会議や株主総会にもほとんど
顔を出さないというのだ。



そこまで極端に経営を任せているとは知らなかった。





創業者2人には大いなる目標がある。




「世界中のあらゆる情報を組織化すること」



めちゃくちゃ壮大なことを大真面目にやっているのだろう。



大いなる目標のために
誰にも邪魔されずに、技術や製品開発に集中したい。

トップスピードで突き進みたい。



だから経営は信頼できる専門家に任せて
自分たちは邪魔されずに走り続ける。
もちろん、重要な決定権は自分たちで握っている。
自分たちがやりたいことが阻害されない限り
経営の一切を専門家に任せるのだろう。




そんな仕組みを作ったのだ。




自分たちがやりたいことを
世界最高の環境で推進する。



無邪気な好奇心と壮大な理想を
着実に推進する。とことん追求する。


本気なんだな、とちょっとぞっとした。




彼らは経営という観点でも
これまでの世の中では考えられなかったことをしている気がする。






今日のひとこと

「ここに自分より優れた人々を集める術を知っていた男が眠る 」


-鉄鋼王カーネギーの墓に刻まれた言葉

2009年6月7日日曜日

小さな枠の世界






















【写真】どんどん坂



今の仕事はA4サイズの雑誌の中。

1/8ページとかっちゅう小さいコマの中で
お店の紹介をする。



限りあるスペースの中で
膨大なお店情報を伝えることは難しい。


しかも、単に情報を出すだけではなく、
何気ない情報に光るものを発見して命を吹き込んだり
クライアントと相談して新しい付加価値を作ったり。


そうして出来た小さい1/8ページで
読者に認知してもらい、来店までの導線を引く。



そんな仕事。



この仕事を4月に始める前は、
こんなちまちましたコマサイズを誰が見るねん!
どのお店もみんな同じに見えるわ!



と思っていたけれど、
今じゃその小さい枠に無限の可能性を感じているから
人間、やってみないとわからないことが多いとつくづく思う。




小さな世界でどのように表現するかを考えることが
楽しくなってきた。


表現次第で、結果が明らかに違うから面白い。


それはつまり俺のお客さんの
今後を大きく左右する一手になる。



そんな小さい枠の世界。





今日のヒトコト

幕末と現代の共通点は
既成社会のシステム・権力・常識に限界が見えていることか

2009年6月2日火曜日

熱い夏の到来

【写真】ローソンに暖簾


お囃子の音で目が覚めた6月1日。


長崎が誇る勇壮な祭り「長崎くんち」

くんちで奉納する演し物のけいこ始めとなる今日は
「小屋入り」と呼ばれている。


街で営業していると、いたるところでお囃子が聞こえてきた。

奉納をする町では、いたるところで暖簾がかかり
写真にあるようにローソンにも暖簾が掛かっていたのだった。



伝統の祭りじゃ。
天下の全国チェーンのコンビニも郷に入らば郷に従えじゃ。


故郷、熊谷のうちわ祭り・久喜の提灯祭りの思い出した。
(でも実際、故郷の祭りといっても担い手ではないので、それが哀しい)


自分の祭りがある人を羨ましく思う季節でもある、熱い夏の到来。


間違いない。


甲子園を見て、熱いものがこみ上げると同時に哀しくなる。
これも彼らの祭りを羨ましいと思うからだ。


熱い夏の到来。


俺の中にも祭りを。



今日のヒトコト

いい女だ