2009年10月26日月曜日

日本のリーダーシップのあり方


















【写真】諫早の風景



「日本にはビジョンを語れる政治リーダーがいない」


大学時代、何度となくそんな類の話をしてきた。

複雑化する現代社会で、
方向性を指し示すリーダーがいない国は致命的に危うい。 
なぜ、日本の政治はそんな状態に陥っているのか。
最も関心のあるテーマのひとつだった。
 

その状態からの脱却を「政治主導」に求めた。 



「脱官僚政治」をかかげていた民主党を応援した。
ゼミの論文は「政策形成過程の変遷から見た21世紀型政治主導のあり方」とか
大そうなテーマを書いた。



今年8月。
ようやく日本はこれまでの政治に変わる
新しい政治に信を託すことを決意した。  


それから1ヶ月半、
これまでの雌伏の時代に蓄えた漲るパワーを抑えきれないかのように、
民主党議員たちは矢継ぎ早に新しい施策とメッセージを出し続ける。
大臣や政務官たちの行動量には目を見張るものがある。


その光景を好ましく見てきたが、手放しで喜ぶというより静かに見守ってきた。




しかし、今日は書きたい。


鳩山由紀夫首相の所信表明演説は
我が国の未来に希望を与える素晴らしい演説だった。


自らが耳を傾け得た知見を紹介しながら
自らの言葉で、どんな国を創っていきたいのかを語っていたように思う。


これまでの作られた演説ではない、
政治家の揺るぎない信念から生み出された演説だった。
きっと多くの国民の心にも届いたはず。
彼の言葉が日本の動力になればそれが政治だと思う。


政治のリーダーシップとはこういうことだ、
政権交代の意義はこの演説に集約されている、
そんなことを強く思った表明演説であった。

 
民主党も鳩山さんも小さくまとまらず
思い切って政治の舵取りをやってもらいたい。
有権者もマスコミもひとまず彼らのビジョンと実行を見守ろう。


彼らの創りたい方向性が形になるまではむやみに叩くな。
そうでないと次につながらない。


鳩山民主の挑戦に大いに期待したい。




追記

先日投開票が行われた神戸市長選に注目していた。
 
惜しくも落選したが、2期連続・民主支持の現職を追い詰めた
民間出身の樫野氏も自らの言葉で語れる新しい政治リーダーだ。

飛ぶ鳥落とす民主党が単独推薦する現職候補を追い詰めたのは
彼の明確なビジョンだったのだと思う。




日本の政治リーダーシップは着実に変わりつつある。






2 件のコメント:

isgk さんのコメント...

本当に変わる時が来ているのは民主党はじめとした政治家のリーダーシップもそうですけれど、国民の「オーナーシップ」なのかな、と最近思っています。

ご無沙汰しております。

しょうじ さんのコメント...

>isgk
久し振り!
その頭文字、最初誰かわからんかった。

国民のオーナーシップか。
主体性を持てってことかな?

国民参加って観点で言えば
「事業仕分け会議」見に行きたかったな。