2008年9月14日日曜日

政治を茶化すな

「政治を茶化すな」

「政治はお祭りでない」


が持論のしょうじです。




最近の総裁選報道にちょっとわくわくしている人、人間模様が面白いな、と思っている人いませんか?

逆に最近の総裁選報道にうんざりしている人いませんか?
(最近ではなく、ずっとかもしれないが)



オレは後者の立場です。

メディアの政治報道における役割ってなんなのか?
今日はそんなことを書きたいと思います。


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いよいよ3年ぶりの総選挙。

民意を国政に反映させることができる大事な選挙です。


そんな大事な選挙まであと1ヶ月。
メディアには、国民がどんな「モノサシ」で投票行動をしたらいいのかの「ネタ提供」をとことんしてほしいと思います。



「小泉さんこう言った」
「小沢さんが鞍替えする」
「麻生氏が首相なら小池氏は重要閣僚になる」


本来そんなことは日本国の行く末と、国民の生活に、それほど重大に関係のあるものではない。

「鮮やかな政治手腕」
「見事な選挙戦術」とかいう表現もあるけれど、
そんな手にひっかからずに、黙々と意味ある議題を設定して報道していくのがマス・メディアの役割ではないだろうか。

   
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話は多少ずれるが、先日の某大手新聞の一面掲載の世論調査はなにを伝えたかったのだろう?

-Y新聞社は自民党総裁選が告示された10日から11日にかけて、総裁選に関する緊急全国世論  
 調査(電話方式)を実施した。麻生太郎幹事長ら5人の候補者と民主党の小沢一郎代表を個別に  
 比べた場合、どちらが首相にふさわしいかを聞いたところ、「麻生氏―小沢氏」の構図では、麻生氏を 
 選んだ人が59%に上り、小沢氏の28%に大差をつけた。


だからなんだというのだろう?

その質問で出た世論の声を通じて、Y新聞は何を伝えたかったのか?

その質問は、有権者に考えるべき材料(ネタ)を提供してあることが前提だったのか?
いきなり電話がかかってきて「誰がいいですか?」と聞かれたら、
有権者はどんな材料で、答えを出せばよかったのだろう。



総理選びを、芸能人人気投票と混同していないだろうか。



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メディアが世論に対して投票行動の際に必要な本質的なネタを提供しない限り
(俗な政界報道は自粛して、とにかく徹底的に。)
世論はいつまでたっても成熟していかない。


それはつまり、日本の政治が成熟していかない。と同義だと思うのです。



勿論、国民の自助努力も必要です。
自ら情報をキャッチアップするためのツールや、意見を多数に発信できる時代になったのだから、
国民は永田町にもメディアにも騙されず、自ら適切な投票行動ができるようになるための努力はしていくべきである。


しかしだ、国民と政治との間を取り持つ最大の媒介は、今もマス・メディアに違いはないでしょう。
彼らがあと1ヶ月、どのような報道をするかが、この国の行く末を変えるといっても言い過ぎではないでしょう。



メディアの政治報道における役割ってこういうことなのではないでしょうか。


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追記


俺が考える投票行動の際に必要なネタは、以下の3点です。



①小泉~福田政権下までの3年間で、社会がどのように変わったのかの検証
 (現政権与党の評価)

②政策の優先順位付け⇒重要政策をめぐる政党公約比較
(現在の社会情勢と未来予測を踏まえて、どの政策に着目して政策比較したらよいか)

③政党の体質比較
(政官財の関係性がどのように変わるか、など)



個人的にはこの3点にこだわって情報を集めて、投票行動を決めたいと思っています。
(お前、すでに○○党に入れる気満々だろ!というツッコミ不要)





 



   

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